仕事を辞めたい方の退職理由
2015年にアンケート会社のジーリサーチにより実施された、女性の退職理由に関するアンケートでは、実に8割以上の人が本音と建前を使い分けているという結果が出ました。また、エン・ジャパン株式会社運営の中途採用支援サイトのユーザーを対象にしたアンケートでも、退職理由で本音を伝えた人は半数しかいないという結果が出ているのです。この2つのアンケートによれば、実際に会社に伝えた退職理由としては家庭の事情、体調の問題、キャリアアップなどが上位に来ています。
一方で本音の退職理由としては人間関係、給与、労働環境などが上位に来ていて、これらを退職理由として口にしてはいけない風潮があると言っても過言ではありません。多くの人が家庭の事情などで退職していくのですから、それが本音ではないと気付いている上司や転職先も多いでしょう。それでも、円満に会社を辞めるため、新たな転職先を見つけるためにはどうしても建前の退職理由を用意する必要があります。
転職の面接で現在の会社の不満を口にすると、新しい会社でもすぐに不満を口にして辞めるかもしれないと二の足を踏む傾向があるのです。もっとも、家庭の事情、キャリアアップなどの言葉は使い古されているので、疑いを持たれるケースも珍しくはありません。中には信憑性を持たせるために話を盛る人もいますが、話の肉付けには一定の効果があります。嘘を言う必要はありませんが、退職理由を述べる時には具体的なエピソードを用意するのが効果的です。
母子家庭など働きたい女性の味方のマザーズハローワーク
子育てをしながら働きたい方や、子どもの世話で就職活動ができないシングルマザーの方に是非利用してほしいのが「マザーズハローワーク」です。近年一般のハローワークの建物内に設置されているところが多く、子育てママ専用の公共職業安定所として、利用者が右肩上がりに増えています。マザーズハローワークには、キッズコーナーなどの設置により、小さなお子さんがいる方でも安心して職探しができる設備となっています。担当者との職業相談や公共団体との連携による情報提供、母親が働きやすい求人を多数保有しているなど、総合的に見てとても充実している施設であることが分かります。
この安定所では、主に「子育てと仕事を両立させたい」「子ども連れでも働ける職場を探している」「今は子育てに専念したいので、情報収集だけでもしておきたい」などの子育てをする母親特有のニーズに広く対応することができ、就職率も極めて高いものです。結婚して一度職場を離れてしまった方のために再就職に役立つセミナーを開催したり、託児所がある職場を積極的に紹介したりするなどのサービスも大変充実しています。
母子家庭で安定した収入を得たいと考えている方、手当だけでは養育費に不安がある方などは、お近くのハローワーク内に設置されているマザーズハローワークの利用を考えてみてはいかがでしょうか。ハローワークは子連れで行きにくい雰囲気がありますが、こちらの施設内は一般的なハローワークとまるで雰囲気が異なり、子どもと過ごしやすい空間になっています。