離職票

離職票

失業手当の必要書類の中でも、特にこれだけは気をつけておきたいという書類があります。それが「離職票」であり、退職後にそれまで働いていた会社から受け取ることができます。会社はハローワークに手続きをして、「離職票」の発行依頼を出すのですが、基本的に退職後から10日後あたりに、「離職票1」「離職票2」が退職者の手元に渡されることになります。10日経っても何の音沙汰もない場合には、会社に問い合わせましょう。急ぐ必要はないと考える人もいますが、失業保険はすぐに下りるわけではなく、早くて1ヶ月強、場合によっては3ヶ月以上かかってしまいます。ですから、手続きをするのは早ければ早いほどいいのです。会社に連絡をしても対応してくれない場合は、ハローワークに助けを求めましょう。ハローワークから会社に連絡が行けば、大抵は解決するはずです。

離職票2についてですが、こちらは離職票1と比べても特に重要な書類です。なぜなら離職票2には退職した理由が書かれているからです。退職理由の何が重要かというと、自分の都合による退職なのか、会社の都合による退職なのかということです。もちろん自分の責任が少ない分、会社の都合による退職の方が待遇がよくなります。具体的には失業手当が下りるまでの期間や下りた後の支払い期間が変わってきます。また、もうひとつ、離職票2には給与明細が書かれています。給与明細は失業保険の給付額を変える要素なので、離職票2を受け取ったら、退職理由とともに、合っているかどうかよく確認してください。

離職票1には、失業給付金が下りた時の振込先の情報を自分が書くことになります。振込先は自由ですが、一部指定できない金融機関もあるので、気をつけるようにしましょう。確認印が必要となることもあるので、金融機関に行くことも考えておくべきです。離職票1、離職票2をそろえたら、いよいよ自分の住所を管轄するハローワークに行き、失業手当の各種申請手続きを行います。